夜間授乳はいつまで?月齢別の目安と「起こすべきか」の判断を元看護師が解説

夜の寝室で赤ちゃんのそばに静かに座る30代の女性。夜間授乳はいつまで続くのかを考える産後のお母さんのイメージ

「この子は、いつになったら夜通し寝てくれるんだろう」。夜中に何度も起こされて、ようやくうとうとしたと思ったらまた泣き声——そんな毎日を過ごしていると、体力も気力もじわじわ削られていきますよね。ネットで「夜間授乳 いつまで」と検索したものの、サイトによって書いてあることがバラバラで、かえって不安になってしまった方も多いのではないでしょうか。

こんにちは、ちなみです。元看護師で、男の子と女の子の2児の母をしています。今日は「夜間授乳はいつまで続くのか」というテーマを、月齢別の目安、赤ちゃんを起こしてでも授乳すべきかの判断、夜の睡眠環境の安全、そして少しずつ減らしていくときの考え方まで、公的機関の情報をもとに順番に整理していきますね。

先に、いちばんお伝えしたいことを書いておきます。夜間授乳が「何ヶ月で終わる」という決まった正解はありません。終わる時期には大きな個人差があって、それは赤ちゃんの発達がそれぞれ違うからです。だからこそ、まわりと比べて焦る必要はありません。この記事では、あなたが今いる場所と、これから起こりうる変化の見通しを一緒に確認していきましょう。

夜中の授乳、いつまで続くんだろうと思っているあなたへ

正直にお話しすると、私自身、上の子が生まれたばかりのころは、夜中に2〜3時間おきに起こされる生活がしばらく続きました。眠りが浅くなって、時計を見るたびに「まだ1時間しか寝てない」とため息をついて、日中もずっと頭がぼんやり。「みんなこんなにつらいのを乗り越えているのかな」と、ひとりで抱え込んでいた時期があります。だから、今まさに寝不足でこの記事を読んでいるあなたの気持ちが、私にはよくわかります。

そして看護師として働いていたころも、産後のお母さんから「夜間の授乳っていつまで続くんですか」「3時間おきに起こすのは、いつまでやればいいんでしょう」という質問を、本当に数えきれないほど受けてきました。振り返って感じるのは、夜間授乳の悩みは、正しい見通しを持てるだけで、ずいぶん軽くなるということです。この記事では、その見通しを、できるだけ具体的にお渡ししていきます。

入院中に接したお母さんたちも、退院してからの数ヶ月も、夜間授乳の悩みの中身は少しずつ変わっていきました。生まれてすぐは「うまく飲めているか」「起こしてでも飲ませるべきか」、少し経つと「夜まとめて寝てほしい」「まわりの子はもう寝ているのに」。同じ「夜間授乳」でも、月齢によって気になるポイントが移っていくのですね。この記事も、その移り変わりに沿って、時期ごとに整理していきます。今のあなたの位置から、これから先の見通しまで、順番に確認していきましょう。

ちなみ(元看護師)

この記事は、あなたを急かすためのものではありません。「いつか必ず終わる」という安心と、「今どう考えればいいか」の判断材料を、一緒に並べていきますね。眠れていないなかで読んでくれて、ありがとうございます。

夜間授乳はいつまで?まず知っておきたい全体像

月齢別の細かい話に入る前に、まず全体像をつかんでおきましょう。ここがあいまいだと、あとの一つひとつの判断もぶれてしまうからです。

「何ヶ月で終わる」と言い切れない理由

結論から言うと、夜間授乳が終わる時期を「◯ヶ月です」と一律に言い切ることはできません。理由はシンプルで、赤ちゃんが夜にまとまって眠れるようになる時期には、とても大きな個人差があるからです。

赤ちゃんは、月齢が進むにつれて一度に飲める量が増え、胃にためておける時間が長くなっていきます。それに伴って、少しずつ夜にまとめて眠れるようになっていく——という大きな流れはあります。ただし、そのスピードは赤ちゃんによってまちまちです。早い子もいれば、ゆっくりの子もいて、そこに「良い・悪い」はありません。だからこそ、SNSで見かける「うちはもう夜通し寝ています」という声を見て、焦らないでほしいのです。

もうひとつ知っておいてほしいのは、赤ちゃんの睡眠は、大人のようにひとまとまりで深く眠るのではなく、浅い眠りと深い眠りを短いサイクルでくり返しているということです。月齢が低いうちは、この眠りのリズムが未熟で、ちょっとした刺激で目が覚めやすいもの。夜中に頻繁に起きるのは、お腹が空いているからだけでなく、こうした眠りの特徴も関係しています。成長とともに眠りのリズムが整ってくると、少しずつまとまって眠れるようになっていきます。「飲ませ方が悪いから起きる」わけではないので、自分を責めないでくださいね。

この記事での言葉づかい
この記事では「夜間授乳」を、夜間(おおむね就寝後から朝まで)に行う授乳全般という意味で使っています。母乳・ミルク・混合のどれであっても、夜に飲ませているならここでの話は当てはまります。

授乳間隔が空いていく大まかな流れ

こども家庭庁の「授乳・離乳の支援ガイド」では、授乳のリズムやタイミングは赤ちゃんによって幅があり、月齢だけで一律に決めるものではない、という姿勢が示されています。時間をきっちり計って管理するというより、赤ちゃんの欲しがるサインと、お母さんの体調の両方を見ながら進めていく、という考え方です。

参考 授乳・離乳の支援ガイドこども家庭庁

とはいえ、大まかな流れのイメージがあると安心ですよね。新生児のうちは昼夜の区別がなく、2〜3時間おきに飲む子が多いところからスタートします。そこから月齢が進むにつれて授乳の間隔が少しずつ空き、夜にまとめて眠る時間が延びていく——というのが、多くの赤ちゃんに共通する大きな方向性です。次の章で、月齢ごとの目安を具体的に見ていきましょう。

夜間授乳が続くこと自体は問題ではない

ここで大切なことをひとつ。夜間授乳が長く続いていること自体は、赤ちゃんに何か問題があるサインではありません。「1歳を過ぎてもまだ夜に飲んでいるけれど、大丈夫かな」と心配される方は多いのですが、夜間の授乳が続いているからといって、それだけで発達に問題があるわけではないのです。

もちろん、お母さんの睡眠不足が限界に近いなら、それは立派に「対処すべき理由」です。でもそれは「赤ちゃんがおかしいから」ではなく、「お母さんが休む必要があるから」という別の軸の話。この2つは分けて考えると、気持ちが少し楽になります。減らし方については記事の後半でお話ししますね。

周囲から「まだ夜中に授乳してるの?」「そろそろやめたら?」と言われて、気にしてしまう方もいます。悪気はなくても、そういう言葉はプレッシャーになりますよね。でも、いつまで夜間授乳を続けるかを決めるのは、まわりの人ではなく、あなたと赤ちゃんです。赤ちゃんが欲しがっていて、お母さんも続けられる範囲なら、続けていて何の問題もありません。人の言葉に急かされて、自分たちのペースを崩す必要はないのです。

月齢別に見る夜間授乳の目安

ここが、多くの方がいちばん知りたいところだと思います。生後1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月……と、月齢ごとに夜間授乳はどう変わっていくのか。まず全体を表で見てから、一つひとつ本文でも補足していきます。あくまで「よく見られる傾向」であって、この通りにならなくても心配いりません。あなたの赤ちゃんのペースが基準です。

時期夜間授乳のよくある様子この時期のポイント
新生児期(0〜1ヶ月)昼夜の区別がなく、2〜3時間おきに授乳することが多い基本は「起こしてでも」授乳する時期
生後2〜3ヶ月少しずつまとめて眠る子が出てくるが、まだ個人差が大きい体重増加が順調なら夜長く眠っても様子見でよいことが多い
生後4〜5ヶ月夜の授乳回数が減ってくる子が増える一方、変わらない子も多い回数の増減に一喜一憂しなくてOK
生後6〜7ヶ月離乳食が始まり、日中の栄養バランスが少しずつ変わる夜間授乳が続いていても自然なこと
生後8〜9ヶ月以降夜通し眠る子も増えるが、夜に飲む子も引き続き多いまわりと比べず、その子のペースで
1歳ごろ〜夜間授乳が続いている子も少なくない減らしたい事情があれば少しずつ検討

表だけだとイメージしにくい部分もあると思うので、時期ごとに本文でも補っていきますね。

新生児期(生後0〜1ヶ月)

生まれたばかりの赤ちゃんは、昼と夜の区別がまだありません。一度に飲める量も少なく、胃も小さいので、昼夜を問わず2〜3時間おきにおっぱいやミルクを欲しがる子が多い時期です。夜中に何度も起こされるのは、この時期としてはごく自然なこと。「なんで寝てくれないの」と自分を責める必要はまったくありません。

月齢が上がると、この2〜3時間おきの授乳間隔は少しずつあいていきます。月齢別のおおよその目安と、「空きすぎ・空かない」が気になったときの考え方は、こちらで詳しくまとめました。

授乳間隔を気にかけながら赤ちゃんを穏やかに見守る30代の女性 授乳間隔の目安は?月齢別の一覧と「空きすぎ・空かない」の不安に元看護師が答えます

この時期の夜は、正直に言ってお母さんにとってはいちばん体力的にきついかもしれません。まとまった睡眠がとれず、授乳のたびに起き上がって、飲ませて、寝かしつけて、また少ししたら起きる——この繰り返しに、心が折れそうになる方も多いです。でも、これは赤ちゃんが順調に育っている証でもあります。頻繁に飲むのは、それだけ育とうとしている力の表れ。昼間に少しでも赤ちゃんと一緒に横になるなど、あなた自身の休息も、この時期はお世話と同じくらい大切にしてほしいと思います。

この時期は、体重をしっかり増やしていくことがとても大切なので、基本的には「赤ちゃんが寝ていても、時間が空いたら起こしてでも授乳する」という考え方がとられます。理由や具体的な判断は、次の章でくわしくお話しします。

生後2〜3ヶ月

生後2〜3ヶ月ごろになると、少しずつ夜にまとめて眠る子が出てきます。一方で、まだ2〜3時間おきの子もたくさんいて、この時期の個人差はとても大きいです。「生後3ヶ月なのにまだ夜中に何度も起きる」と心配される方が多いのですが、それも珍しいことではありません。

逆に「生後2ヶ月なのに夜けっこう寝てくれる」という子もいます。体重の増え方が順調で、日中も元気で機嫌よく過ごせているなら、夜に長く眠ったからといって慌てて起こさなくてよいことが多い時期に入っていきます。ここも判断の目安を次章で整理しますね。

この時期は「昼夜のリズム」が少しずつついてくる子も出てきます。朝は明るい光を浴びる、夜は照明を落として静かに過ごす、といった生活のメリハリが、赤ちゃんの体内時計が整うのを助けるといわれています。とはいえ、これも「やったからすぐ夜通し寝る」というものではありません。焦らず、できる範囲で生活リズムを整えていく、くらいの気持ちで十分です。うまくいかない日があっても、それが普通だと思ってくださいね。

生後4〜5ヶ月

生後4〜5ヶ月ごろは、夜の授乳回数が減ってくる子が増えてくる一方で、これまでとあまり変わらない子も多く、やはり幅があります。この時期に「急に夜中に起きる回数が増えた」と感じる方もいますが、これも後述するように珍しいことではありません。回数の増減そのものに、あまり一喜一憂しなくて大丈夫です。

この時期は、まわりへの興味が広がって、日中いろいろなものを見たり聞いたりして過ごすようになります。そうした刺激が多かった日は、夜に興奮の名残で寝つきが悪くなったり、夜中に起きやすくなったりすることもあるといわれています。「昨日はよく寝たのに今日は何度も起きる」という日ごとのムラも、この時期にはよくあること。数日単位ではなく、数週間・数ヶ月というゆるやかなスパンで様子を見ていくと、気持ちが振り回されずにすみます。

生後6〜7ヶ月——離乳食が始まる時期

生後5〜6ヶ月ごろから離乳食が始まると、日中に口にするものが少しずつ増えていきます。ただ、離乳食が始まったからといって、すぐに夜間授乳が要らなくなるわけではありません。始めたばかりのころは食べる量もごくわずかで、栄養や水分の多くはまだ母乳・ミルクからとっています。

ですから、「離乳食を始めたのに、まだ夜中に飲むなんておかしい?」と思う必要はありません。むしろこの時期は、夜間授乳が続いているほうが自然だと考えておくくらいでちょうどいいと思います。

離乳食が進んで、日中にしっかり食べられるようになってくると、少しずつ夜間の授乳が減っていく子もいます。ただ、これも「離乳食が○回になったから夜間授乳をやめる」といった機械的なものではなく、その子の食べる量や飲みたい気持ちに合わせて、ゆるやかに変わっていくものです。夜中に欲しがるうちは、まだ必要としているということ。無理に取り上げようとすると、かえって欲しがりが強くなることもあるので、この時期はあくまで赤ちゃんのペースを大事にしてあげてください。

生後8〜9ヶ月以降

生後8〜9ヶ月以降になると、夜通し眠るようになる子も増えてきます。とはいえ、この月齢でも夜に飲む子は引き続きたくさんいます。「もう9ヶ月なのに、まわりの子は夜通し寝ているのにうちの子は……」と比べてしまいがちですが、繰り返しになりますが、ここには本当に大きな個人差があります。夜に飲むこと自体は、この時期でも自然なことのひとつです。

この時期になると、夜間の授乳は「お腹が空いているから」だけでなく、「安心して眠りに戻るための習慣」になっている面も出てきます。おっぱいやミルクが、赤ちゃんにとって気持ちを落ち着ける拠りどころになっているのですね。だからこそ、栄養として本当に必要な分と、安心のための分が混ざり合っていて、はっきり線を引けないことも多いです。もし減らしていきたいなら、この「安心の部分」を、抱っこやトントン、声かけといった別の形の安心で少しずつ置きかえていく、という視点を持っておくとよいと思います。

1歳を過ぎても続いているとき

1歳を過ぎても夜間授乳が続いている——これも、決して珍しいことではありません。「もう卒業しなきゃいけないのでは」と焦る方もいますが、続いていること自体が問題というわけではないのです。

もし、お母さんの睡眠不足がつらい、そろそろ授乳を減らしたい・やめたいという事情があるなら、そのときは少しずつ検討していけば大丈夫です。夜間授乳を減らしていくときの考え方は、この記事の後半でお話しします。授乳全体をいつまで続けるかという大きなテーマについては、別の記事でくわしくまとめているので、そちらも参考にしてくださいね。

途中で回数が増えることもある

「順調に減っていたのに、生後6ヶ月ごろから急に夜中に起きる回数が増えた」——こんな声もよく聞きます。いったん夜まとめて眠るようになったのに、また頻繁に起きるようになると、「後戻りしてしまった」と落ち込んでしまいますよね。

でも、これも赤ちゃんにはよくあることです。歯が生えはじめる違和感、体調のちょっとした変化、日中の刺激が増えたことなど、理由はさまざまで、はっきりわからないことも多いです。一時的に増えても、多くは時間とともにまた落ち着いていきます。「増えた=異常」ではないと知っておくだけで、気持ちがずいぶん楽になると思います。

起こしてでも授乳すべき?寝かせておいていい?

「よく寝てくれるのはありがたいけれど、起こしてでも飲ませたほうがいいの?それとも、そのまま寝かせておいていいの?」——これは、夜間授乳の悩みのなかでもとくに多い質問です。ここには実は、月齢による「転換点」があります。順番に見ていきましょう。

新生児期に「起こしてでも」と言われる理由

生まれてまもない時期、とくに生後1ヶ月ごろまでは、「赤ちゃんが寝ていても、時間が空きすぎたら起こしてでも授乳しましょう」と言われることが多いです。これには理由があります。新生児は一度に飲める量が少なく、体重をしっかり増やしていくことが大切な時期。長時間眠りっぱなしで授乳の回数が足りないと、必要な栄養や水分がとりにくくなることがあるからです。

目安として、この時期は授乳の間隔が空きすぎないように、という考え方がとられます。ただ、具体的に「何時間空いたら起こすべきか」は、出生時の体重や増え方、母乳かミルクかなどによっても変わってきます。退院時や健診のときに、赤ちゃんの様子に合わせた目安を助産師さんや小児科で確認しておくと安心です。

とくに母乳の場合は、頻繁に飲ませることが母乳の分泌を安定させることにもつながるといわれています。この時期に夜間もしっかり授乳しておくことは、赤ちゃんの栄養という面だけでなく、お母さんの母乳の出を軌道に乗せる意味でも大切だとされているのですね。「夜がつらいから」とこの時期に一気に夜間授乳を減らしてしまうと、分泌が思うように増えないこともあるので、減らすかどうかは体重の増えや母乳の状況を見ながら、あわてずに考えていきましょう。

寝かせておいていいかを判断する目安——体重とおむつで見る

では、いつから「寝ているなら、そのまま寝かせておいてもいい」に切り替わるのか。ここがまさに転換点です。ひとつの大きな目安になるのが、体重が順調に増えているかと、おしっこ・うんちがしっかり出ているかです。

「寝かせておいてよさそう」と考えやすいサイン
  • 健診などで体重が順調に増えていると確認できている
  • おしっこの回数が十分に出ている(おむつがしっかり濡れている)
  • 起きているときは元気で、飲むときはよく飲む
  • 肌の色つやがよく、ぐったりした様子がない

これらがそろっていて、赤ちゃんが夜に長く眠っているなら、無理に起こさず様子を見てよいことが多くなっていきます。体重増加が順調というのは、「今の飲み方で足りている」というひとつの答えでもあるからです。逆に、体重の増えがゆっくりで気になる場合は、自己判断で夜間の授乳を減らさず、健診や小児科で相談してから決めるのが安心です。

体重は、毎日家庭の体重計で細かく量って一喜一憂する必要はありません。むしろ日々の数字にとらわれると、少し減っただけで不安になってしまいます。頼りにしたいのは、乳児健診など決まったタイミングでの計測で、成長曲線に沿って増えているかという「流れ」のほう。おうちで見るなら、おしっこの回数や機嫌、飲みっぷりといった日々のサインのほうが、ふだんの目安として役立ちます。判断に迷うときは、これらを助産師さんや小児科の先生に伝えて、一緒に確認してもらうのがいちばんです。

赤ちゃんが夜まったく起きないとき

「生後1ヶ月なのに、夜中に一度も起きないで5時間以上眠ってしまう。起こしたほうがいい?」——これも心配になりますよね。新生児期でよく眠る場合は、前述のとおり体重の増え方が判断のカギになります。増えが順調なら過度に心配いらないことが多いですが、まだ増えが安定していない時期であれば、「起きないから飲ませない」を続けるより、一度小児科や助産師さんに相談しておくと安心です。

月齢が進んで体重増加が順調な赤ちゃんが夜通し眠るようになったのなら、それはうれしい成長のサイン。無理に起こす必要はありません。

相談したほうがいいサイン

判断に迷ったとき、「これは相談したほうがいいかも」と考えてほしいサインをまとめておきます。あくまで受診・相談を考える目安であって、当てはまったからといってすぐに大変なことになるわけではありません。気になったら早めに聞いてみる、くらいの気持ちで大丈夫です。

こんなときは小児科・助産師さんに相談を
  • おしっこの回数が明らかに減っている、半日以上おむつが濡れていない
  • 飲む力が弱い、飲んでもすぐ疲れて眠ってしまう
  • 体重の増えが続けて思わしくない
  • ぐったりして元気がない、あやしても反応が薄い
  • 不安クエリで多い「脱水では」という心配が強いとき

気になる症状が続くときは、様子見にせず受診を優先してください。

足りているかの見分け方

「そもそも母乳が足りているのか不安で、それで夜に起こすべきか迷ってしまう」という方もいると思います。母乳が足りているかどうかの見分け方や、分泌そのものの悩みについては、別の記事でくわしくまとめています。ここでの「体重とおむつで見る」という考え方の、さらに具体的な部分をお話ししているので、あわせて読んでみてください。

明るい窓辺のソファで両手にマグカップを持ちひと息つく女性のイメージ|産後に母乳が出ないと悩む時期を過ごすシーン 母乳が出ないのはなぜ?いつから出るか・足りているかの見分け方を元看護師が解説

ベビーベッドで仰向けに安全に眠る赤ちゃんのイメージ|SIDS予防のためのあおむけ寝と安全な睡眠環境のシーン

夜の授乳と、赤ちゃんの睡眠環境の安全

夜間の授乳は、どうしても「添い乳のまま一緒に寝落ちしてしまう」場面と隣り合わせです。だからこそ、夜の授乳を語るうえで、赤ちゃんの睡眠環境の安全にはぜひ触れておきたいと思います。ここは公的な情報がはっきりしているので、判断の材料としてそのままお渡しできます。

こども家庭庁が示している3つのポイント

こども家庭庁は、睡眠中に起こる乳幼児突然死症候群(SIDS)について、発症のリスクを下げるとされる3つのポイントを示しています。SIDSは、何の予兆もないまま乳幼児が亡くなる原因のわからない病気で、窒息などの事故とは区別されるものです。予防方法が確立しているわけではありませんが、次の3つを守ることでリスクを下げられることが研究で示されている、とされています。

こども家庭庁が示すSIDSリスクを下げる3つのポイント
  • 1歳になるまでは、寝かせるときはあおむけに(あおむけ寝のほうが発症率が低いことが研究でわかっている。医学上の理由でうつぶせを勧められている場合を除く)
  • 無理のない範囲で母乳育児を(母乳で育てられている赤ちゃんのほうが発生率が低いとされる。ただし事情は人それぞれで、できなくても責めないで)
  • たばこをやめましょう(喫煙・受動喫煙は発生要因のひとつとされる)

参考 赤ちゃんが安全に眠れるように(SIDS)こども家庭庁

あわせて、寝床まわりの環境で窒息のリスクを下げるポイントも示されています。寝具は硬めで平坦なものを使う1歳になるまでは掛け布団を避けてスリーパーなどで調整する寝床にはぬいぐるみやタオルなどを置かずにすっきりさせる、といった内容です。夜間の授乳が終わってそのまま寝かせるときにも、この視点があると安心ですね。

添い乳のまま寝てしまうときに気をつけたいこと

添い乳は、夜中に少しでも横になったまま授乳できて、お母さんの負担を軽くしてくれる方法でもあります。ここでは添い乳を「全部だめ」とも「おすすめ」とも言うつもりはありません。ただ、そのまま二人で寝落ちしてしまう場面が多いからこそ、上でお伝えした睡眠環境の考え方を思い出してほしいのです。

たとえば、飲ませ終わったら赤ちゃんはあおむけに戻す、大人用のやわらかい布団やクッションに顔がうまらないようにする、赤ちゃんのまわりに物を置かない——こうした点に気をつけるだけでも、リスクを下げることにつながります。「絶対にこうしなければ」と気負う必要はありませんが、判断の材料として頭の片隅に置いておいてもらえたらと思います。

もし、添い乳のあとにお母さんがそのまま深く眠り込んでしまいそうなら、授乳のときだけ起き上がる、赤ちゃんは自分の寝床(ベビーベッドや、大人とは分けた安全な寝床)に戻してから寝る、といった形にするのもひとつの方法です。どうするのがいちばんかは、お母さんの疲れ具合やお部屋の環境によっても変わります。大切なのは、正解をひとつに決めることではなく、「うちの場合はどうすると安全に眠れそうか」を、公的な情報を土台に自分たちで選んでいくことです。

お母さんが夜に起きられないほど疲れているとき

「夜間授乳のたびに起きなきゃいけないのに、疲れすぎて自分が起きられない」——これは、睡眠不足が限界に近づいているサインかもしれません。お母さんがぐっすり眠り込んでしまうほど疲れている状態は、添い乳中の安全という面でも心配です。

こういうときは「気合いが足りない」のではなく、「休息が足りていない」のです。次の章でお話しするように、夜の担当を家族と分ける、ミルクを一部取り入れるといった形で、まずお母さんがまとまって眠れる時間を確保することを考えてほしいと思います。ひとりで全部背負わなくて大丈夫です。

夜間授乳と虫歯の関係

「夜間に授乳を続けると虫歯になる」という話を耳にして、心配になった方もいるかもしれません。ただ、これについては「夜間授乳をしているから必ず虫歯になる」と単純に言い切れるものではありません。歯の生え方、歯みがきの習慣、食生活など、いろいろな要素が関わってくるからです。

心配な場合は、自己判断で急いで授乳をやめるより、かかりつけの歯科(小児歯科)で、その子の歯の状態を見てもらいながら相談するのがいちばん確実です。歯が生えてきたら、授乳とは別に、ガーゼや歯ブラシでのケアを少しずつ習慣にしていくと安心ですね。

夜間授乳がつらいときにできること

ここまで目安の話をしてきましたが、いちばん大事なのは、今つらい思いをしているあなた自身のことです。夜間授乳のしんどさは、根性でどうにかするものではありません。できる工夫を具体的に見ていきましょう。

睡眠不足は「気の持ちよう」では解決しない

まず知っておいてほしいのは、細切れの睡眠が続くことで心も体も消耗するのは、当たり前だということです。「みんな通る道だから」「気の持ちようだから」と自分に言い聞かせて我慢し続けても、睡眠不足そのものは解消しません。眠れないことでイライラしたり、涙が出たり、気分が沈んだりするのは、あなたが弱いからではなく、体が休息を求めているサインです。

よく言われる「赤ちゃんが寝ているあいだに一緒に寝る」というアドバイスも、家事や上の子のお世話があるとなかなか実践しづらいですよね。それでも、洗い物や掃除を少し後回しにしてでも、日中に15分でも横になれる時間を意識してつくることには意味があります。完璧な家事より、あなたの睡眠のほうがずっと大事です。「今日はここまでできなかった」ではなく「今日はこれだけできた」と、自分に甘い採点をしてあげてくださいね。

家族と分担できること

母乳育児であっても、夜のケアを全部お母さんひとりで抱える必要はありません。げっぷをさせる、おむつを替える、寝かしつける、搾乳した母乳やミルクで一回分を代わってもらう——こうした部分は、パートナーや家族と分担できます。

「たまには夜、まとめて眠らせてほしい」と具体的にお願いしてみてください。週に何日か、夜のどこか一回を代わってもらえるだけでも、体の回復はずいぶん違います。頼ることは、けっしてわがままではありません。

お願いするときは、「手伝ってほしい」という漠然とした言い方より、「今夜の◯時ごろの一回、ミルクをお願いできる?」と具体的に頼むほうが、相手も動きやすくなります。パートナーが夜間の対応に慣れていないなら、最初は一緒にやり方を確認しておくと安心です。実家や親しい人が近くにいるなら、日中に少し赤ちゃんを見てもらってその間に眠る、という手もあります。使えるものは、遠慮なく使ってください。あなたが休むことは、家族みんなのためにもなります。

ミルクを足すという選択肢

完全母乳でがんばってきた方も、夜のつらさが限界に近いなら、夜の一回だけミルクを足す、という選択肢を持っておいて大丈夫です。ミルクは腹持ちがよいとされ、夜間の授乳回数を減らす助けになることがあります。パートナーに代わってもらいやすいというメリットもあります。

「母乳じゃないと申し訳ない」と感じる必要はまったくありません。お母さんが倒れてしまっては元も子もありませんし、混合やミルクで育つ赤ちゃんもたくさん元気に育っています。あなたと赤ちゃんにとって続けやすい形を選んでいいのです。

気持ちが落ち込むとき

睡眠不足が続くと、気持ちがふさいだり、涙が止まらなくなったり、赤ちゃんをかわいいと思えない瞬間があったりすることもあります。産後は、ホルモンの変化もあって、気持ちが揺れやすい時期です。一時的な落ち込みは多くの方が経験しますが、つらさが長く続く、眠れない・食べられない、赤ちゃんのお世話がつらくてたまらないといったときは、我慢せず相談してほしいと思います。

気持ちの落ち込みについては、別の記事でくわしくお話ししています。「これはただの疲れかな、それとも相談したほうがいいのかな」と迷ったときの参考にしてください。ひとりで抱え込まないでくださいね。

窓辺のテーブルで両手を重ね、伏し目がちに座る女性のイメージ|マタニティブルーで気持ちが沈んでいるシーン マタニティブルーとは?妊娠中と産後の違い・いつまで続くか・乗り越え方を元看護師が解説

窓辺のソファでマグカップを手に少し疲れた表情を見せる女性のイメージ|産後のこころの不調について知りたいシーン 産後うつとは?症状・いつまで続くか・マタニティブルーズとの違いを元看護師が解説

朝の明るい部屋でカーテンを開けて光を入れる30代の女性のイメージ|夜が明けた安心感のシーン

「減らす」の先で、夜の授乳をまとめてやめる段階(夜間断乳)に進みたくなったら、いつから始められるか・具体的な進め方・昼と夜のどちらを先にやめるかを、こちらの記事で詳しく解説しています。

夜の寝室でベビーベッドのそばに静かに座る30代の女性のイメージ|夜間断乳はいつから始めるかを考えるお母さんのシーン 夜間断乳はいつから?やり方と昼夜どちらを先にやめるかを元看護師が解説

夜間授乳を減らしていくときの原則

「そろそろ夜の授乳を減らしたい」と思ったときの、考え方の原則をお伝えします。ここでは具体的な手順の話には深入りしません。やめ方・進め方のくわしいステップは別の記事にゆずり、ここでは「これだけは押さえておきたい原則」に絞ってお話しします。

急に全部やめないという考え方

夜間授乳を減らしていくときの基本は、急にゼロにしないことです。いきなり全部やめると、赤ちゃんが強く欲しがって親子ともにつらくなりやすいだけでなく、お母さんの胸が急に張って、痛みやトラブルにつながることもあります。回数を一度に減らすのではなく、少しずつ間隔を空けていく——という進め方が、体にも赤ちゃんにもやさしい考え方です。

もうひとつ大切なのは、始めるタイミングを選ぶことです。赤ちゃんの体調がいまひとつのとき、引っ越しや保育園入園など生活が大きく変わる時期、お母さん自身がとても疲れているときは、無理に減らそうとしないほうがうまくいきやすいといわれています。赤ちゃんもお母さんも比較的落ち着いているタイミングで、少しずつ——これが遠回りのようでいて、結局はいちばん負担の少ない進め方です。うまくいかなければ、いったん元に戻してもかまいません。区切りは、あなたが選んでいいものです。

胸が張るときは無理をしない

夜の授乳が空くようになると、これまで飲んでいた分だけ胸が張ってくることがあります。張って苦しいのを我慢し続けると、乳腺炎などのトラブルにつながることもあるので、張ってつらいときは、ラクになる分だけ圧を抜いてOKです。搾り切る必要はありませんが、我慢比べもしないでください。胸の張りやしこり、赤み・痛み・発熱が出たときの対処については、別の記事にまとめています。

明るい窓辺のソファで両手にマグカップを持ちひと息つく女性のイメージ|産後に乳腺炎の痛みと発熱を抱える時期を過ごすシーン 乳腺炎とは?なりかけのサイン・症状と対処法・授乳を続けていいのかを元看護師が解説

授乳全体をいつまで続けるか

「夜間だけ減らしたい」のか、「授乳そのものを卒業したい」のかで、進め方は変わってきます。夜間授乳を減らすことと、授乳全体をいつまで続けるかは、地続きのようで別のテーマです。授乳全体の終わりどき、卒乳のサイン、タイミングの決め方については、別の記事でくわしくお話ししているので、そちらも参考にしてください。

母乳・卒乳の時期に穏やかな表情で我が子を優しく抱く母親のシーン 母乳はいつまで?授乳をやめる時期と卒乳のサイン・体の変化を元看護師が解説

やめると決めたあとの進め方

「もう授乳をやめると決めた」という段階なら、進め方の具体的なステップ、胸のケア(絞る・絞らないの判断)などを整理した記事があります。この記事の「減らす原則」の先にある、実際の手順の部分です。決心がついたら、そちらを見ながら、あなたと赤ちゃんのペースで進めてくださいね。

断乳のやり方を考えながら、明るいリビングで穏やかに前を見る30代の女性 断乳のやり方|進め方と胸のケア・絞る絞らないの判断を元看護師が解説

よくある疑問に答えます

夜間授乳をめぐって、よく聞かれる疑問にお答えしていきます。俗説として広まっているけれど、実ははっきり言い切れないこともあるので、そのあたりも正直にお伝えします。

夜間の授乳は母乳の分泌に関係する?

「夜間の授乳をすると母乳がよく出るようになる」「夜◯時から◯時がゴールデンタイム」といった話を聞いたことがあるかもしれません。母乳の分泌に関わるホルモン(プロラクチン)は、授乳の刺激で分泌が促され、時間帯によって変動があることは知られています。ただし、「この時間帯だけが特別」と言い切れるような確定的な情報は、公的資料には見当たりません。

ですから、「ゴールデンタイムを逃したら母乳が減ってしまう」と気に病む必要はありません。夜中の授乳のたびに「今この時間に飲ませなきゃ」と時計を気にして、かえって眠れなくなってしまっては本末転倒です。大切なのは、特定の時間にこだわることよりも、赤ちゃんが欲しがるときに無理のない範囲で授乳を続けていくことです。授乳を続けるうえでの一般的な考え方は、母乳育児の支援団体の情報も参考になります。

参考 母乳育児についてのQ&ANPO法人 日本ラクテーション・コンサルタント協会

夜間授乳をやめると母乳は減る?

「夜間授乳をやめたら、母乳が減ってしまうのでは」という心配もよく聞きます。一般に、母乳は飲まれる刺激に応じて作られる量が調整されるため、授乳の回数が減れば、それに合わせて分泌もゆるやかに落ち着いていく傾向があります。

ただ、これは「やめたい」と思っている方にとってはむしろ自然な流れですし、「まだ日中は続けたい」という場合は、日中の授乳を続けていれば急に出なくなるわけではありません。「生後◯ヶ月で夜間授乳をなくしたら母乳が減った・脱水が心配」といった不安の声もありますが、赤ちゃんの体重が順調で、おしっこがしっかり出て、機嫌よく過ごせているなら、過度に心配しなくて大丈夫なことが多いです。気になる症状が続くときだけ、受診・相談を検討してください。

夜間授乳と生理の再開

授乳と生理の再開のタイミングには関係があるといわれ、授乳の回数が減ってくると生理が戻ってくることもあります。夜間授乳を減らしたころに生理が再開する方もいますが、これも個人差がとても大きく、授乳中でも早めに戻る方もいれば、なかなか戻らない方もいます。産後の生理の再開について気になる場合は、別の記事でくわしくまとめているので、そちらを参考にしてくださいね。

明るい窓辺のソファで両手にマグカップを持ち穏やかに過ごす女性のイメージ|産後の生理再開を待つ時期を過ごすシーン 産後の生理はいつから?授乳との関係・再開前の妊娠・量や周期の乱れを元看護師が解説

こんなときは相談を

最後に、「これは相談したほうがいい」という場面を、赤ちゃん側とお母さん側に分けて整理しておきます。迷ったら、抱え込まずに専門家に聞いてみてください。

赤ちゃんの様子で気になるとき

おしっこの回数が明らかに減っている、半日以上おむつが濡れていない、飲む力が弱くなった、体重の増えが続けて思わしくない、ぐったりして元気がない——こうした様子があるときは、様子見にせず小児科を受診しましょう。夜間授乳の「起こす・起こさない」の判断に迷うときも、健診や小児科で、その子に合った目安を確認しておくと安心です。

お母さん自身がつらいとき

睡眠不足で心身の限界を感じている、気持ちの落ち込みが続いている、眠れない・食べられない状態が続いている——そんなときは、お母さん自身のケアが必要なサインです。産婦人科、保健センター、地域の子育て相談などが力になってくれます。授乳のことで不安があるときは、授乳支援を行っている病院や保健センターに相談してみましょう。あなたが元気でいることが、赤ちゃんにとっても何より大切です。

ちなみ(元看護師)

夜間授乳のしんどさは、外からは見えにくくて、つい「みんなやっていることだから」と我慢しがちです。でも、あなたのつらさはちゃんと本物です。頼れる人や場所に、遠慮なく声をあげてくださいね。

よくある質問

Q夜間授乳はいつまで必要ですか?

A.「◯ヶ月まで」と一律に決まってはいません。新生児期は体重を増やすために夜間も授乳することが多く、月齢が進んで一度に飲める量が増え、体重増加が順調になってくると、夜まとめて眠れるようになる子が増えていきます。終わる時期には大きな個人差があるので、まわりと比べて焦る必要はありません。

Q3時間おきに起こして授乳するのは、いつまで続けますか?

A.主に新生児期(生後1ヶ月ごろまで)は、体重をしっかり増やすために時間が空きすぎたら起こして授乳する、という考え方がとられることが多いです。その後、体重の増えが順調で、おしっこも十分に出ているなら、夜に長く眠っても無理に起こさなくてよくなっていきます。具体的な目安は健診や小児科で確認すると安心です。

Q赤ちゃんが夜通し寝るのはいつからですか?

A.これも個人差が非常に大きく、生後2〜3ヶ月ごろからまとめて眠る子もいれば、1歳を過ぎても夜に飲む子もいます。夜間授乳が続いていること自体は問題ではありません。夜通し寝ないからといって、赤ちゃんに何かあるわけではないので安心してください。

Q夜間授乳をやめると母乳は減りますか?

A.母乳は飲まれる刺激に応じて作られる量が調整されるため、授乳回数が減ると分泌もゆるやかに落ち着いていく傾向があります。ただ、日中の授乳を続けていれば急に出なくなるわけではありません。赤ちゃんの体重が順調で、おしっこが十分に出ていれば過度な心配はいりません。

Q離乳食が始まったら夜間授乳はやめるべきですか?

A.離乳食が始まっても、最初は食べる量がわずかで、栄養や水分の多くはまだ母乳・ミルクからとっています。離乳食が始まった=夜間授乳が要らない、ではありません。夜間授乳が続いていても自然なことなので、赤ちゃんのペースに合わせて大丈夫です。

明るいリビングで穏やかに微笑む30代の女性のイメージ|その時期は必ず終わりますという安心感のシーン

おわりに

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。今まさに夜中に何度も起きて、寝不足のなかでこの記事を開いてくれたのだとしたら、まずはその毎日を本当におつかれさまと言わせてください。

夜間授乳が「いつまで」続くかには決まった答えがなくて、その分だけ不安になりますよね。でも、月齢が進むにつれて授乳の間隔は少しずつ空いていき、その子のペースで、いつか必ず夜はまとまって眠れるようになります。私自身も、あんなに終わらないと思っていた夜が、気づけば過去のものになっていました。

起こすべきか迷ったら体重とおむつを目安に、夜の寝かせ方はあおむけを基本に、そしてつらいときは家族やミルクを頼っていい——この記事が、あなたの今日の判断を少しでも軽くできたなら、とてもうれしいです。あなたも赤ちゃんも、よく眠れる夜が来ますように。

この記事のポイント
  • 夜間授乳が終わる時期は個人差が大きく、「◯ヶ月」と一律には決まらない
  • 新生児期は起こしてでも授乳/体重増加が順調になれば寝かせておいてよいことが多い
  • 判断の目安は体重の増え方とおしっこの回数
  • 夜の寝かせ方は1歳まであおむけ・寝床はすっきり(こども家庭庁)
  • つらいときは家族と分担・ミルクを足すのも大切な選択肢

続けて読みたい関連記事

母乳・卒乳の時期に穏やかな表情で我が子を優しく抱く母親のシーン 母乳はいつまで?授乳をやめる時期と卒乳のサイン・体の変化を元看護師が解説

断乳のやり方を考えながら、明るいリビングで穏やかに前を見る30代の女性 断乳のやり方|進め方と胸のケア・絞る絞らないの判断を元看護師が解説

明るい窓辺のソファで両手にマグカップを持ちひと息つく女性のイメージ|産後に母乳が出ないと悩む時期を過ごすシーン 母乳が出ないのはなぜ?いつから出るか・足りているかの見分け方を元看護師が解説