おむつを開けたら、おしりが真っ赤になっている。拭こうとすると泣く。ワセリンを塗ってみたけれど、次の日もまだ赤い——。おむつかぶれは、ほとんどの赤ちゃんが一度は経験する、とても身近な肌トラブルです。
身近だからこそ、つい「いつものこと」で済ませてしまいがちですが、先にお伝えしておきたいことが2つあります。
ひとつは、おむつかぶれはアレルギーではないということ。日本医師会は「おむつかぶれはおむつの着用部にできる接触皮膚炎で、アレルギーが原因ではありません」と説明しています。原因は、おむつの中で起きている「ふやけ」と「刺激」です。だから、ケアの方向がはっきりしています。
もうひとつは、なかなか治らない「おむつかぶれ」の中には、カビ(カンジダ)が原因の別の病気がまぎれているということです。そしてこちらは、ステロイドを塗るとかえって悪化することがある。乳児湿疹で処方された塗り薬が家にある方ほど、知っておいてほしいポイントです。
この記事では、元看護師で2児の母である私「ちなみ」が、おむつかぶれの原因、家でできる治し方、ワセリンや薬の役割、カンジダとの見分け方、受診の目安を順番に整理します。
おむつかぶれとは?原因は「ふやけ」と「アルカリ」
アレルギーではなく、刺激による「接触皮膚炎」です
おむつかぶれは、医学的にはおむつ皮膚炎と呼ばれます。おむつが当たっている部分の皮膚が、尿や便、こすれなどの刺激を受けて炎症を起こした状態です。
「うちの子の肌が弱いからでは」「おむつのメーカーが合わないのでは」と心配される方も多いのですが、まず押さえておきたいのはアレルギー体質かどうかとは別の話だということ。どんな赤ちゃんでも、条件がそろえば起こります。
おむつの中で起きている2つのこと
日本医師会の解説を、かみくだいて整理するとこうなります。
- 皮膚がふやける……おしっこやうんちでおむつがぬれると、触れている皮膚も水分過剰になる。日本医師会は「皮膚がぶよぶよになった結果、皮膚が刺激に弱くなるのです」と説明しています。お風呂に長く入ったあとの指先のような状態です
- アルカリ性に傾いて、さらに傷つきやすくなる……尿や便がおむつの中に長くあると、アンモニアによってアルカリ性に傾きます。日本医師会は「アルカリ状態の皮膚は便中の酸素との相乗効果で傷つきやすくなり、便が軟らかいほどその傾向が高まります」としています
ふやけて弱くなった皮膚に、刺激の強いうんちが長く触れる。そこにおしりふきでゴシゴシこする摩擦が加わる。おむつかぶれは、この3つが重なったときに起こると考えると、対策が見えてきます。
ちなみ(元看護師)
新生児期と下痢のときに起こりやすい理由
「新生児 おむつかぶれ」「新生児 おしりかぶれ」と検索される方が多いのには理由があります。生まれて間もない時期は、
- うんちの回数が多い……1日に何回も、授乳のたびに出ることも珍しくありません
- うんちがやわらかい……特に母乳の赤ちゃんは水っぽい便になりやすく、皮膚に広がりやすい
- 皮膚そのものが薄く、バリア機能が未熟
という条件がそろっています。日本医師会が「便が軟らかいほどその傾向が高まります」と書いているとおり、やわらかい便の時期はかぶれやすい時期。同じ理由で、月齢が進んでも、下痢をしているときは一気に悪化しやすいので注意が必要です。

症状の進み方と、見ておきたいポイント
おむつかぶれは、おむつが直接当たる場所——おしりのふくらみ、太ももの付け根の外側、陰部のまわり、おなかのゴムが当たる部分——に出ます。程度によって、見た目は次のように変わっていきます。
| 程度の目安 | 見た目 | 赤ちゃんの様子 |
|---|---|---|
| 軽い | うっすら赤い・ピンク色 | あまり気にしていない |
| 中くらい | 赤みがはっきりして、小さなブツブツが混ざる | 拭くといやがる |
| 重い | 皮がむける・ただれてじゅくじゅくする・血がにじむ | おむつ替えやおしっこのたびに泣く |
軽いうちは、このあと紹介する家庭でのケアで落ち着いていくことがほとんどです。ただれ・じゅくじゅく・出血まで進んでいる場合は、家のケアだけで様子を見るより受診を考えてください。
治らないときに疑う「カンジダ」との見分け方
おむつかぶれに似た、カビによる別の病気
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。おむつの中に起こる赤みには、カンジダという真菌(カビ)が原因の「乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん)」がまぎれていることがあります。「おむつカンジダ」「カンジダ皮膚炎」とも呼ばれます。
日本医師会は「おむつかぶれの一種とも言われていますが、厳密には違うものです」と説明しています。おむつの中は温かく湿っていて、カビにとって増えやすい環境だからです。
見分けるポイントは「しわの奥」と「境目」
日本医師会が挙げている違いは、次の2つです。
| 見るところ | おむつかぶれ | カンジダ(乳児寄生菌性紅斑) |
|---|---|---|
| 原因 | 尿・便・摩擦などの刺激(接触皮膚炎) | カンジダという真菌(カビ)の感染 |
| 赤くなる場所 | おむつが直接当たる、皮膚の盛り上がった面 | おむつが当たらない、しわの溝の奥まで赤い |
| 赤みの境目 | 境目が連続的でなめらか | 境目のまわりに小さな赤いブツブツが点々と飛び散る |
| ステロイドの塗り薬 | 医師の判断で使うことがある | 使うとかえって悪化することがある |
日本医師会の言葉では、おむつかぶれは「おむつと接触する皮膚が赤くなります」。一方、乳児寄生菌性紅斑は「おむつと接触しない、シワの溝も赤くなるのです」。そして「おむつかぶれは赤くなった境界線が連続的ですが、乳児寄生菌紅斑ではカビが飛んで付着するため、境界線がぷつぷつと点状になります」とされています。
太ももの付け根のしわを、そっと広げて見てみてください。しわの奥はきれいで、外側の盛り上がったところだけ赤いなら、おむつかぶれらしい出方。しわの奥までしっかり赤く、まわりに赤い点が散っているなら、カンジダの可能性を考えて受診したほうがいいサインです。
なぜステロイドで悪化するのか
日本医師会は、その理由をこう説明しています。「ステロイドは皮膚自体の免疫反応を抑えて炎症を鎮めるものです。カビがついてしまったにも関わらず免疫反応を抑えてしまうと、カビはどんどん増殖してしまうのです」。
そのうえで、「おむつかぶれとの違いに気づかず、乳児寄生菌紅斑の症状に対してステロイドを使用すると、かえって悪化してしまうので細心の注意を払うようにしてください」と注意をうながしています。
ちなみ(元看護師)
なお、乳児湿疹のときのステロイドについては、日本皮膚科学会が「恐がってきちんと塗らないと……かえって使用期間、使用量が増えてしまいます」としています。ステロイドそのものが悪いのではなく、「何に塗るか」の見極めが大事だということです。顔やからだの湿疹については、こちらの記事でくわしく整理しています。
乳児湿疹とは?月齢で変わる原因・ケアの基本と受診の目安を元看護師が解説
家でできるおむつかぶれの治し方|4つの基本
日本医師会は、予防法として次の4つを挙げています。これは、すでに赤くなっているときのケアの基本でもあります。
- 頻繁におむつ交換をしましょう。
- 高温、多湿の環境を改善し、排便、排尿をしておむつ交換した際は空気にさらし、乾燥させましょう。
- 軟らかい下痢便の状態を改善しましょう。
- おまたを清拭(せいそう)、洗浄し、常に清潔に心がけましょう。
これを、毎日のおむつ替えで実際にどうするか。順番に見ていきます。
ぬれている時間を短くする|こまめに替える
いちばん効くのは、結局これです。うんちが出たらすぐ替える。おしっこも、吸収量に余裕があってもいつもより早めに替える。
日本医師会はかなりはっきりと、「使い捨ての紙おむつを使っている人が、もったいないと言って交換の回数を少なくすることは、赤ちゃんの気持ちを分かっていないということです」とまで書いています。最近の紙おむつは吸収力が高く、表面がさらっとしているので替えどきを見逃しやすいのですが、おしりが赤いあいだは「まだ大丈夫」より「もう替えよう」を基準にしてください。
こすらない|おしりふきより「洗い流す」
意外に感じる方も多いと思いますが、日本医師会は「市販されているおしりふきは刺激性があり、皮膚を傷めやすいのであまり勧められません」としています。おすすめされているのは、「柔らかいタオルやガーゼ、脱脂綿を使い、熱い湯ではなく微温湯または水でしぼって優しく清拭します」という方法です。
とはいえ、毎回ガーゼをしぼるのは現実的ではありませんよね。おしりが赤いあいだだけでも、次のどれかを取り入れてみてください。
- ぬるま湯で流す……ドレッシングボトルや洗浄用のボトルにぬるま湯を入れておき、おむつの上でおしりにかけて流す。おむつがそのまま受け皿になります
- うんちのときだけシャワーや洗面台で洗う……こびりついた便を、こすらずに落とせます
- おしりふきを使うなら「押さえ拭き」……横にすべらせず、上からそっと押さえて汚れを移し取る。ぬるま湯で湿らせたコットンを併用するのも一案です
日本医師会は、外陰部だけでなく「おむつの当たる皮膚まできちんと拭くことが大切です」とも書いています。太ももの付け根のしわや、陰のうの裏、陰唇のあいだなど、便が入りこみやすいところほど、こすらずていねいに。女の子は前から後ろへ拭くのが基本です。
お風呂で洗うときのコツや、ひとりで赤ちゃんをお風呂に入れる段取りは、こちらにまとめています。
ワンオペお風呂の入れ方と待たせ方|順番を変えるだけで安全になる手順を元看護師が解説
乾かしてから次のおむつをはかせる
洗ったり拭いたりしたあとは、やわらかいタオルで押さえるように水分を取り、少し空気にさらしてから次のおむつをつけます。日本医師会のいう「空気にさらし、乾燥させましょう」です。
ほんの1〜2分、おむつを開いたまま足をばたばたさせておくだけでも違います。ドライヤーの温風を当てるのは、赤ちゃんの皮膚はやけどしやすいので避けましょう。急ぐときは、うちわでやさしくあおぐくらいで十分です。
膜で守る|ワセリンや亜鉛華軟膏の「ふた」
乾かしたら、最後におしりの表面に「ふた」をするイメージで保護剤を塗ります。次のおしっこやうんちが、直接皮膚に触れにくくなるからです。日本医師会も、「その後おむつかぶれ用の軟膏を塗っておくと予防にも効果的です」としています。
塗り方のコツは、保湿剤のように薄くのばして肌になじませるのではなく、表面に膜が残るくらいたっぷりのせること。こすらず、指の腹でそっと置いていくように塗ります。

ワセリン・薬はどう使う?それぞれの役割
「おむつかぶれ ワセリン」「おむつかぶれ 薬」と調べると、たくさんの名前が出てきて混乱します。大事なのは商品名ではなく、それが「守るもの」なのか「炎症をしずめるもの」なのか「カビに対するもの」なのかという役割の違いです。
| 種類 | 役割 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ワセリン | 皮膚の表面を覆って、尿や便の刺激から守る | 予防と、軽い赤みのときの保護 |
| 亜鉛華軟膏など | 皮膚を覆って守り、じゅくじゅくした面を乾かす方向に働く | 赤み・軽いただれの保護。医師の処方でも出されることが多い |
| ステロイドの塗り薬 | 皮膚の炎症をしずめる | 炎症が強いときに、医師の判断で短い期間 |
| 抗真菌薬の塗り薬 | カビ(カンジダ)に対する薬 | カンジダと診断されたときに処方される |
ワセリンは「治す薬」ではなく「守る膜」
ワセリンは、それ自体に炎症をしずめる作用があるわけではありません。役割は、皮膚の上に油の膜をつくって、刺激を物理的に遠ざけることです。そのぶん刺激が少なく、赤ちゃんにも使いやすいのが良いところ。
つまり、ワセリンが向いているのは「これ以上悪くしないための予防と保護」です。ワセリンを塗りながらケアを続けても赤みが広がっていく、ただれてくるときは、守るだけでは追いつかなくなっているサイン。受診のタイミングです。
市販薬を使うなら「成分」を確認
ドラッグストアにも、おむつかぶれ用の塗り薬はいろいろ並んでいます。日本医師会は「一般的におむつかぶれ用の軟膏には、原則ステロイドが入っていません。しかし即効性に対する期待が高いため、市販のものであってもわずかに入っている物があります」と書いています。
市販薬を選ぶときは、パッケージの成分表示を見て、ステロイドが含まれていないかを確認してください。わからなければ、薬剤師さんに「赤ちゃんのおむつかぶれに使いたい」と伝えて相談するのが確実です。そして、しわの奥まで赤い、赤い点が飛び散っているなど、カンジダが疑われる出方のときは、市販薬で様子を見るより先に受診してください。
家にある塗り薬を使い回さない
「ロコイドをおむつかぶれに塗ってもいい?」「リンデロンが残っているけど使える?」という疑問は、とても多く検索されています。答えは、処方した医師に確認するまで、自己判断では塗らないです。
- 顔の湿疹用に出た薬を、おしりに転用しない……薬の強さや使う期間は、部位と症状に合わせて決められています
- きょうだいや大人に処方された薬を使わない……赤ちゃん向けの量・期間で出されたものではありません
- カンジダだった場合、ステロイドは悪化の原因になりうる……前の章でお伝えしたとおりです
反対に、医師がおむつかぶれに対して処方した薬は、指示どおりの量と期間できちんと使うことが大切です。良くなってきたからといって途中で量を減らしたり、塗ったりやめたりをくり返すと、なかなかすっきりしません。
下痢のときは「先回り」のケアを
胃腸かぜや、離乳食を始めたばかりの時期など、うんちがゆるくなるとおむつかぶれは一晩でいっきに悪化します。日本医師会も「特に下痢をしているときは、おむつかぶれになりやすいので頻繁に交換はするようにし、交換したら水やシャワーで流すようにしてください」としています。
- 出たらすぐ替える(夜間も、うんちのときは替える)
- 毎回ぬるま湯で流す(おしりふきでの拭き取りを最小限に)
- 赤くなる前から保護剤で膜をつくっておく
そして下痢のときは、おしりよりもからだ全体の様子を優先してください。おしっこの回数がいつもより明らかに少ない、ぐったりしている、母乳やミルクを飲まない、吐く、熱があるといった様子があれば、おむつかぶれのケアより先に小児科へ相談を。赤ちゃんは脱水になりやすいからです。おしっこやうんちの回数の目安は、こちらの記事でも触れています。
ミルクの量の目安は?新生児からの月齢別・体重別一覧と「足りているか」の見分け方を元看護師が解説
下痢に熱をともなうときは、脱水に気をつけながら全身の様子を優先してください。生後3か月未満で38℃以上の熱があるときは、元気そうでも朝を待たずに受診するのが基本です。熱の測り方や看病のしかたは「赤ちゃんの熱は何度から?38度の対処法と受診の目安」でまとめています。
赤ちゃんの熱は何度から?38度の対処法と受診の目安、救急車を呼ぶサインを元看護師が解説
反対に、うんちが硬くて出しにくいときは、肛門が切れておしりが痛くなることもあります。赤ちゃんの便秘の目安や、いきむのに出ないがやわらかい「ディスケジア」との違い、綿棒での肛門刺激のやり方は「赤ちゃんの便秘は何日から?綿棒浣腸のやり方とクセになるか」でまとめています。
赤ちゃんの便秘は何日から?綿棒浣腸のやり方とクセになるか、受診の目安を元看護師が解説
突発性発疹のように、高い熱に下痢をともなう病気のときも、おしりが一気に荒れやすくなります。熱の経過や受診の目安は「突発性発疹の症状と経過|受診するべき?うつる?保育園はいつから?」で整理しています。
突発性発疹の症状と経過|受診するべき?うつる?保育園はいつから?不機嫌の乗り切り方を元看護師が解説
受診の目安と、何科に行けばいいか
軽いおむつかぶれは、ここまでのケアで数日のうちに落ち着いてくることが多いものです。次のような場合は、家のケアで粘らずに受診してください。
- ケアを続けて2〜3日たっても良くならない、むしろ広がっている
- しわの奥まで赤い/赤い点がまわりに飛び散っている(カンジダの可能性)
- ただれ・じゅくじゅく・出血がある
- 水ぶくれや、黄色っぽい膿がある
- おむつ替えや排尿のたびに激しく泣く
- 発熱、ぐったりしている、飲みが悪いなど、おしり以外の症状がある
- 治ってもすぐにくり返す
小児科と皮膚科、どちらでも大丈夫
おむつかぶれは、小児科でも皮膚科でも診てもらえます。迷ったら、ふだんかかっている小児科へ。予防接種や健診のついでに相談するのもいい方法です。
- 熱・下痢・機嫌が悪いなど、ほかの症状もある……まず小児科
- おしりだけの症状で、くり返す・なかなか治らない……皮膚科(小児の皮膚を診ている皮膚科だとより安心)
カンジダかどうかは、皮膚の表面を少しこすり取って顕微鏡で調べることで確かめられる場合があります。見た目だけでは判断が難しいからこそ、検査ができる医療機関で診てもらう意味があるのです。
ちなみ(元看護師)
おしりの赤みに加えて、手のひら・足の裏・口の中にも水ぶくれがあるときは、手足口病の発疹かもしれません。手足口病では回復後も便から数週〜数か月ウイルスが出るので、おむつ替えのあとの手洗いが大切です。「手足口病の症状と経過|保育園は何日休む?大人にうつる?」もあわせてどうぞ。
手足口病の症状と経過|保育園は何日休む?大人にうつる?口が痛くて食べないときの対処を元看護師が解説
くり返すおむつかぶれを防ぐために
おむつのサイズと素材を見直す
日本医師会は、おむつは「触ったかんじが柔らかく、スムーズで、通気性のよい物を選びましょう」としたうえで、「もれや動きにくさを感じたら、ピッタリのサイズになるよう変更しましょう」と書いています。
小さすぎるおむつはこすれや蒸れの原因に、大きすぎるおむつはすき間からのもれや、ギャザーのずれによる摩擦の原因になります。ゴムの跡が赤く残る、太ももが締めつけられているようなら、サイズアップのタイミングかもしれません。
布か紙かより「替える回数」
「紙おむつと布おむつ、どちらがかぶれにくい?」という疑問に対して、日本医師会は「こまめに替えることが何より肝心なようです」と答えています。布おむつの場合はライナーでかぶれてしまう子もいるとし、「布の場合はよりこまめに様子をみて、頻繁に替えてあげるようにしましょう」としています。
紙おむつのメーカーを替えると落ち着く子もいますが、メーカー探しをする前に、まず交換の回数と「こすらない・乾かす・守る」のケアを見直すほうが近道です。
赤くなる前から「ふた」をしておく
何度もかぶれをくり返す子は、赤くなっていないときから、おむつ替えのたびにワセリンなどで薄い膜をつくっておくのも一つの方法です。特に、夜の長いおむつの前・下痢気味のとき・暑くて蒸れる季節は、先回りしておくと安心です。

参考 どうしてもステロイド外用薬をつけるのが怖いのですが?|皮膚科Q&A日本皮膚科学会
まとめ|こすらず、乾かして、守る。治らなければカンジダを疑う
要点を整理します。
- おむつかぶれはアレルギーではなく、刺激による接触皮膚炎(日本医師会)
- 原因はふやけ+アルカリ+摩擦。便がやわらかい新生児期と下痢のときに起こりやすい
- ケアの基本はこまめに替える・こすらず洗い流す・乾かす・膜で守る
- 日本医師会は「市販されているおしりふきは刺激性があり、皮膚を傷めやすいのであまり勧められません」としている。赤いあいだはぬるま湯で流す
- ワセリンは治す薬ではなく守る膜。広がる・ただれるなら受診
- しわの奥まで赤い・赤い点が飛び散るならカンジダの可能性。ステロイドでかえって悪化することがある
- 乳児湿疹などで処方された塗り薬をおしりに使い回さない
- 小児科でも皮膚科でもOK。赤いときの写真と、塗ったもののメモを持っていく
真っ赤なおしりを見ると、「もっと早く替えてあげればよかった」と自分を責めてしまう方も多いと思います。でも、おむつかぶれはどれだけ気をつけていても、うんちがゆるい時期や下痢のときには起こるものです。あなたのお世話が足りなかったわけではありません。
今日できるいちばん小さな一歩は、次のおむつ替えで、おしりふきの代わりにぬるま湯で流して、1分乾かしてから、ワセリンをたっぷりのせてみることです。それで2〜3日たっても変わらない、あるいはしわの奥まで赤いなら、そのときは迷わず受診してください。
Qおむつかぶれはどれくらいで治りますか?
A.軽いものであれば、こまめな交換・こすらない洗浄・乾燥・保護剤による保護を続けると、数日のうちに落ち着いてくることが多いです。2〜3日ケアを続けても良くならない、広がっている、ただれや出血がある場合は、小児科か皮膚科を受診してください。
Qおむつかぶれにワセリンは効きますか?
A.ワセリンは炎症をしずめる薬ではなく、皮膚の表面に膜をつくって尿や便の刺激から守るものです。予防や軽い赤みの保護には向いていますが、ワセリンを塗っても赤みが広がる、ただれてくるといった場合は、守るだけでは追いつかないサインなので受診を考えてください。
Q家にあるロコイドやリンデロンをおむつかぶれに塗ってもいいですか?
A.自己判断で塗らず、処方した医師に確認してください。日本医師会は、カンジダ(乳児寄生菌性紅斑)の症状にステロイドを使用すると「かえって悪化してしまう」と注意しています。顔の湿疹用に出た薬やきょうだいの薬を、おしりに使い回すのは避けましょう。
Qおむつかぶれとカンジダはどう見分けますか?
A.日本医師会によると、おむつかぶれはおむつと接触する皮膚が赤くなり、境界線が連続的です。カンジダ(乳児寄生菌性紅斑)は、おむつと接触しないしわの溝まで赤くなり、境界線のまわりが点状になります。ただし見た目だけでの判断は難しいため、気になるときは受診してください。
Qおしりふきは使わないほうがいいですか?
A.日本医師会は「市販されているおしりふきは刺激性があり、皮膚を傷めやすいのであまり勧められません」としています。おしりが赤いあいだは、ぬるま湯で流す、ぬるま湯でしぼったガーゼでやさしく押さえ拭きするなど、こすらない方法を取り入れてください。おしりふきを使う場合も、横にすべらせず押さえるように拭くのがコツです。
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