妊娠中の胃もたれ・胸焼け——初期・中期・後期の原因と楽になる対処法を元看護師が解説

妊娠中の女性が胸に手を当てて胃もたれ・胸焼けを感じているシーン

「食後に胃が重い」「胸のあたりがジリジリ焼けるような感じがする」「げっぷが続いて不快」——妊娠中の胃もたれや胸焼けに悩んでいませんか?

特に妊娠後期になると「ちょっと食べただけで苦しい」「食後に横になれない」という状態になる方が多く、食事のたびに不快感が続くのはかなりつらいですよね。「赤ちゃんへの影響はないの?」「薬を飲んでもいいの?」と不安になる方も多いと思います。

私自身も2回の妊娠で、妊娠後期(7〜9か月ごろ)はほぼ毎食後に胃もたれを感じていました。看護師として「プロゲステロンの影響と子宮の圧迫が原因だ」とわかっていても、毎日続くと本当につらかったです。

この記事では、妊娠中に胃もたれ・胸焼けが起こる医学的な原因・時期別の特徴・自宅でできる7つの対処法・赤ちゃんへの影響・妊娠中の胃薬の考え方まで、元看護師の視点からわかりやすくまとめました。

ちなみ(元看護師)

この記事を読めば、なぜ妊娠中に胃もたれ・胸焼けが起こるのか・どの時期が特につらいのか・どうすれば楽になるかがわかります。一緒に対策を考えていきましょう。

妊娠中に胃もたれ・胸焼けが起こる3つの理由

妊娠中の胃もたれ・胸焼けには、ホルモンの変化・物理的な圧迫・消化機能の低下という3つの原因があります。これらが複合して症状を引き起こします。

理由① プロゲステロンが食道下部括約筋をゆるめる

妊娠中は「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が大幅に増加します。プロゲステロンは妊娠の維持に欠かせないホルモンですが、消化管の平滑筋(自分の意思では動かせない筋肉)をゆるめる作用もあります。

胃と食道のつなぎ目には「食道下部括約筋(LES:Lower Esophageal Sphincter)」と呼ばれる弁のようなしくみがあります。通常は締まっていて胃酸が食道に逆流するのを防いでいますが、妊娠中はプロゲステロンの影響でこのLESがゆるみ、胃酸が食道に逆流しやすくなります——これが「胸焼け(胃食道逆流)」の主な原因です。

このホルモンの影響は妊娠初期(4〜6週ごろ)から始まり、妊娠を通じてずっと続きます。「妊娠してから急に胃もたれしやすくなった」という方の多くは、このプロゲステロンの作用が関係しています。

理由② 大きくなった子宮が胃を圧迫する(中期〜後期)

妊娠が進むにつれて子宮は大きくなり、腹腔内の他の臓器を圧迫するようになります。特に妊娠中期(5か月ごろ)以降、子宮が上方にある胃を圧迫し始め、後期(8〜9か月)になると胃がかなり押し上げられた状態になります。

この物理的な圧迫によって、一度に胃に入れられる食事の量(胃の容量)が大幅に減ります。「少し食べただけでもいっぱいになる」「食事の途中でもう苦しい」という感覚は、胃が圧迫されてキャパシティが減っているためです。

また、胃が押し上げられることで食道と胃のつなぎ目(LES)の位置関係も変わり、胃酸が逆流しやすい状態になります。特に食後に横になると、胃酸が食道に上がってきやすくなります。

妊娠中の胃もたれ・胸焼けは「妊娠関連GERD」として知られています
国内外の研究で、妊婦の約30〜50%が妊娠中になんらかの胃食道逆流症状(GERD)を経験すると報告されています。特に妊娠後期に頻度が増え、重症化する方もいます。病気ではなく妊娠による生理的な変化ですが、症状が強い場合は医療的なサポートの対象となります。

理由③ 消化管の蠕動(ぜんどう)運動が低下する

プロゲステロンには腸の筋肉もゆるめる作用があり、消化管全体の蠕動運動(食べたものを前に送り出す動き)が低下します。その結果、食べたものが胃から次の腸(十二指腸)に移動するスピードが遅くなり(胃排出遅延)、「いつまでも胃が重い」「なかなか消化されない感じ」が長時間続きます。

この消化管の動きの低下は、妊娠中の便秘の原因でもあります。胃もたれと便秘は同じホルモンの影響による「消化管全体の動きの鈍化」という共通の原因から起きています。

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胃もたれと胸焼け——症状の違いと見分け方

「胃もたれ」と「胸焼け」はどちらも妊娠中によく起こる症状ですが、感じる場所や症状の性質が少し異なります。

胃もたれの特徴的な症状:

  • みぞおちあたりが重い・つかえる感じがする
  • 食後しばらくたっても胃に食べものが残っている感覚がある
  • 少し食べただけでお腹がいっぱいになる(早期満腹感)
  • 食欲が低下する
  • げっぷが多くなる

胸焼けの特徴的な症状:

  • みぞおちから胸の真ん中あたりにかけてジリジリ・ヒリヒリ焼けるような感じ
  • 酸っぱいもの・苦いものが喉や口まで上がってくる感じ(呑酸・どんさん)
  • 食後・横になったとき・前かがみになったときに悪化する
  • げっぷのあとに酸味・苦味を感じる

妊娠中は「胃もたれ」と「胸焼け」の両方が同時に起こることが多く、完全に区別できないケースも多いです。どちらの症状も根本的な原因は共通しているため、「胃の不快感」という大きなくくりで対処法を組み合わせて対応するのが現実的です。

時期別の特徴と対処のポイント

妊娠初期(〜15週)——つわりと重なりやすい時期

妊娠初期はまだ子宮がそれほど大きくないため、胃への物理的な圧迫は少ないです。この時期の胃もたれはプロゲステロンの急上昇による消化管機能の低下と、つわり症状(吐き気・食欲不振)が重なって起こることが多いです。

「気持ち悪いのか、胃もたれなのか、よくわからない」という状態になりやすく、つわりの食欲不振と胃もたれが組み合わさって食べることが苦痛になる時期でもあります。空腹になると気持ちが悪くなる「食べづわり」傾向の方は、少量ずつ頻繁に食べることで楽になることがあります(詳しくはつわりの記事を参照)。

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妊娠中期(16〜27週)——一時的に楽になることも

つわりが落ち着く妊娠5〜6か月(16〜24週)ごろは、胃もたれや胸焼けも一時的に軽快する方が多いです。食欲が戻り「ようやく食べられる!」という時期です。

ただし、この時期は子宮が急速に大きくなる時期でもあるため、20週を過ぎたころから「食後に胃が圧迫される感じ」が出始める方もいます。食欲が戻ったからといって以前と同じ量を一度に食べようとすると、食後の不快感が強くなりやすいです。「楽になってきた」と感じる時期でも、少量ずつ食べる習慣は続けることがポイントです。

妊娠後期(28週〜)——最もつらい時期・食後の不快感が強くなる

胃もたれ・胸焼けが最も強くなるのが妊娠後期(7か月〜)です。子宮が最大限に大きくなり、胃への圧迫が最大となります。「ほんの少し食べただけでもう苦しい」「就寝前に胸焼けが強くて眠れない」という訴えが急増するのもこの時期です。

妊娠後期には、同じく子宮の拡大による横隔膜への圧迫から息苦しさを感じる方も多いです。胃の圧迫(胃もたれ)と横隔膜の圧迫(息苦しさ)が重なって、食後が特につらい時期になります。

妊娠中の女性が胸に手を当てて息苦しそうにしているシーン 妊娠中に息苦しい——原因・いつから?楽になる対処法を元看護師が解説

後期になると胃もたれ・胸焼け・息苦しさ・便秘・むくみなど、複数のマイナートラブルが重なることもあります。それぞれの対処法を組み合わせて乗り切りましょう。また後期には、後期つわりとも呼ばれる胃の不快感・むかつきが再び現れる方もいます。

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なお、臨月(36週ごろ)に赤ちゃんの頭が骨盤に降り始めると(「入胎」と呼ばれる変化)、子宮の上端が少し下がり胃への圧迫が軽減します。「臨月に入ったら急に食べやすくなった!」と感じる方も多く、出産が近いサインのひとつでもあります。

妊娠中の女性が小皿に分けた少量の食事をゆっくり食べているシーン

自宅でできる対処法——症状を楽にする7つの工夫

① 1回の食事量を減らして回数を増やす(少量頻回食)

妊娠中の胃もたれ・胸焼けに最も効果的な対処法が「少量頻回食」です。1回の食事量を通常の半分〜2/3程度に減らして、1日3食から5〜6回に分けて食べるスタイルです。

1回あたりの量を少なくすることで胃への負担を減らし、食後の圧迫感・胸焼けを軽減できます。「全然食べていないのにすぐいっぱいになる」という妊娠後期特有のもどかしさも、少量頻回食に切り替えることで総摂取量を確保しやすくなります。おにぎり1個・軽いサンドイッチ・フルーツ少量など、「おやつ感覚の小食事」を食事の間に挟むイメージです。

② 食後すぐに横にならない

食後すぐに横になると、胃酸が食道に逆流しやすくなります。食後少なくとも30分〜1時間は座った姿勢か、軽く体を動かした状態で過ごすようにしましょう。

妊娠中は食後に眠くなることも多いですが、横になるより椅子に座ったままうとうとする方が胸焼けの予防になります。どうしても横になりたい場合は、上半身を起こした状態で左向きに(左側臥位で)横になりましょう。

③ 逆流しやすい食べもの・飲みものを控える

次の食品は食道下部括約筋をゆるめたり胃酸の分泌を増やしたりするため、症状が強い時期は控えめにするとよいです。

  • 脂肪分の多いもの(揚げ物・脂身の多い肉・ファストフードなど)
  • チョコレート・ミント(LESをゆるめる作用がある)
  • コーヒー・紅茶(カフェインは胃酸分泌を促進する)
  • 酸味の強いもの(柑橘系の果物・トマトジュース・酢のものなど)
  • 辛いもの(スパイス・唐辛子・わさびなど)
  • 炭酸飲料(胃を膨らませて逆流しやすくなる)
  • 一度に大量に食べること

逆に消化がよく胃への負担が少ない食品(おかゆ・うどん・豆腐・半熟卵・バナナ・白身魚など)は比較的症状が出にくいです。ただし個人差が大きいため、「食べると特に悪化する」と感じるものを自分で把握して避けることが大切です。

ちなみ(元看護師)

私はトマト系のスープや柑橘のドレッシングで症状が悪化しやすかったです。妊娠前は毎日食べていたものでも「今日はちょっと胃が受け付けないな」と感じることが増えました。体からのサインを大切にして、無理に食べなくていいですよ。

④ 就寝時は上半身をやや高くする

夜間の胸焼けには、就寝時に上半身を少し高くした姿勢が効果的です。枕を2〜3枚重ねるか、背中の下にクッションを入れて上半身を10〜15cm程度高くすると、重力で胃酸が食道に上がりにくくなります。

また、妊娠中は左側を下にした横向き寝(左側臥位)がおすすめです。左側臥位では食道と胃のつなぎ目が上方に来るため、右側臥位より胃酸の逆流が起きにくくなることが研究で示されています。左側臥位+上半身をやや高くした姿勢の組み合わせが、夜間の胸焼けには最も効果的です。

⑤ 締め付けのゆるい服・腹帯を選ぶ

きつい服・ウエストを締め付ける腹帯は腹腔内の圧力を上げ、胃もたれ・胸焼けを悪化させることがあります。マタニティ用の伸縮素材の服や、締め付けが少ないタイプの腹帯・腹巻きに替えるだけで楽になる方も多いです。

⑥ 食事中の水分を減らして食間に摂る

食事中に水分を大量に摂ると胃の内容物が増え、食後の胃もたれ・胸焼けが悪化することがあります。食事中は少量(食事に合わせた量)にとどめ、水分補給は食事と食事の間(食間)に行うようにしましょう。

水・ノンカフェインのお茶・ルイボスティーなど刺激の少ない飲みものが適しています。炭酸飲料は胃を膨らませるため逆流しやすくなるので避けましょう。

⑦ 前かがみの姿勢・腹部を圧迫する動作を避ける

床から物を拾うときや靴を履くときなどに前かがみになると、腹腔内の圧力が上がって胃酸が逆流しやすくなります。前かがみが必要な動作は、膝を曲げて腰を落とすスクワット型の動きに変えると胸焼けの悪化を防ぎやすいです。また、重いものを持ち上げる動作も腹腔内圧を上げるため、なるべく避けましょう。

妊娠中の女性が枕を重ねて上半身をやや高くした姿勢で休んでいるシーン

赤ちゃん(胎児)への影響は?

生理的な胃もたれ・胸焼けは赤ちゃんへの直接的な影響は少ない

「胃もたれがひどくてあまり食べられていないけれど、赤ちゃんは大丈夫?」という心配はよく聞きます。

妊娠に伴う生理的な胃もたれ・胸焼けそのものは、赤ちゃんへの直接的な影響は少ないとされています。胎盤を通じた栄養供給のしくみは「赤ちゃんを最優先する」ように設計されており、母体が一時的に食欲低下していても、ある程度は赤ちゃんへの栄養供給を維持するようにできています。

また、逆流した胃酸が食道を刺激しても、その影響が胎盤を超えて赤ちゃんに届くわけではありません。「胸焼けがある=赤ちゃんが苦しい」ということはないので、その点は安心してください。

食べられない・体重が増えない場合は産院に相談を

ただし、症状が強くて長期間ほとんど食べられない状態が続く場合や、妊娠中期以降に体重が全く増えない・減り続けるような場合は、産婦人科に相談してください。

特に「食べると必ず嘔吐してしまう」状態が続く場合は、つわりの重症型である「妊娠悪阻(にんしんおそ)」の可能性もあります。健診の際に「最近食欲がなくてあまり食べられていない」「体重が増えない・減っている」と担当医に伝えるようにしましょう。

市販の胃薬は妊娠中に使えるか?

妊娠中の薬の使用については「妊娠中でも使える薬かどうか」を必ず産婦人科医または薬剤師に確認してから使うことが大原則です。自己判断での服用は避けましょう。

妊娠中に注意が必要な成分・薬

市販の胃薬に含まれる成分の中には、妊娠中への影響が懸念されるものがあります。次の成分を含む薬は、妊娠中は産婦人科医または薬剤師に必ず相談してから使いましょう。

  • H2ブロッカー(ファモチジン・シメチジンなど):ガスター10などに含まれる成分。海外では比較的安全とする研究もありますが、妊娠中は自己判断を避け、必ず医師・薬剤師に相談を
  • NSAIDs(イブプロフェン・アスピリン含有の胃薬):妊娠中、特に後期は避けるべき成分。NSAIDs含有の胃薬・痛み止めは妊娠後期には使用しないこと
  • ビスマス製剤:妊娠中は避けることが推奨されています
  • 制酸剤(炭酸カルシウム・重曹など):一時的な症状緩和に使われることがありますが、長期使用は問題が出ることもあります。使用前に必ず医師・薬剤師に確認を

産婦人科で処方される薬

症状が強くて日常生活に支障が出ている場合は、自己判断で市販薬を使うより産婦人科に相談して適切な薬を処方してもらう方が安全で確実です。妊婦さんに処方されることがある薬の例としては、胃粘膜保護薬(スクラルファートなど)、H2ブロッカー(ファモチジン)、重症の場合はプロトンポンプ阻害薬(PPI)などがあります。いずれも必要性と安全性を医師が判断したうえで処方されます。

「症状がつらい」と感じたら我慢せず、産婦人科の健診時に「胃もたれ・胸焼けがひどい」と担当医に伝えてみてください。

こんな症状があれば受診を——受診のサイン

妊娠中の胃もたれ・胸焼けのほとんどは生理的な変化によるものですが、次のような症状がある場合は早めに産院に連絡・受診してください。

以下の症状があれば産院に連絡を
  • 食べても嘔吐してしまい、ほとんど食べられない状態が数日続く
  • 体重が急激に減少している、または妊娠中期以降も全く増えない
  • 胃もたれ・胸焼けとともに強い腹痛がある
  • 吐血(血が混じった嘔吐)や黒い便(タール便)が出た
  • 食後に激しい胸の痛みがある(心臓疾患との鑑別が必要なケースもある)
  • 症状がひどくて日常生活に支障をきたしている

軽い胃もたれ・胸焼けが続いている程度であれば、次の健診で担当医に相談する形でも構いません。ただし「いつもと違う」「急に悪化した」と感じたら、遠慮なく産院に電話してください。

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まとめ

妊娠中の胃もたれ・胸焼けは、①プロゲステロンによる食道下部括約筋のゆるみ、②子宮の拡大による胃への圧迫、③消化管蠕動運動の低下という3つの原因が重なって起こります。特に妊娠後期に最も症状が強くなりやすく、多くの妊婦さんが経験するマイナートラブルです。

この記事のポイントまとめ
  • 原因は3つ:プロゲステロンによるLESのゆるみ・子宮による胃の圧迫・消化管蠕動低下が複合
  • 最もつらい時期:妊娠後期(28週〜)が多い。初期はつわりと重なりやすい
  • 赤ちゃんへの影響:生理的な胃もたれ・胸焼けは赤ちゃんへの直接的な影響は少ない
  • 対処法の基本:少量頻回食・食後すぐに横にならない・逆流しやすい食品を控える・就寝時は上半身を高く・左側臥位で寝る
  • 控えたい食品:脂肪の多いもの・チョコレート・コーヒー・柑橘・炭酸飲料・辛いもの
  • 薬について:市販の胃薬は自己判断を避け、必ず産婦人科医・薬剤師に相談を
  • 受診サイン:食べられない状態が続く・体重が減る・血が混じる・強い腹痛はすぐに産院へ

「食べるたびに胃が苦しい」「夜も胸焼けで眠れない」という毎日はとてもつらいですが、少量頻回食と体位の工夫でかなり楽になることが多いです。それでも症状が強くて生活に支障が出ている場合は、我慢せず産婦人科に相談してみてください。

よくある質問

Q妊娠中の胃もたれ・胸焼けはいつから始まりますか?

A.プロゲステロンの影響で妊娠初期(4〜6週ごろ)から感じる方もいますが、症状が最も強くなるのは妊娠後期(28週以降)です。子宮が大きくなり胃を圧迫するにつれて悪化しやすく、食後や横になったときに特に症状が出やすくなります。

Q妊娠中に市販の胃薬を飲んでもいいですか?

A.妊娠中の薬は自己判断を避け、必ず産婦人科医・薬剤師に相談してから使うことが大原則です。成分によっては妊娠中への影響が懸念されるものがあります。症状が強い場合は産婦人科で適切な薬を処方してもらうのが最も安全です。

Q食後の胸焼けをすぐに楽にする方法はありますか?

A.食後すぐに横にならず座ったままでいること、上半身を起こした姿勢をとること、少量の水を飲んで食道内を洗い流すことが比較的すぐできる対処です。就寝時は枕を重ねて上半身を高くし、左側臥位で寝ると楽になりやすいです。前かがみや腹部を締め付ける動作も控えましょう。

Q妊娠中の胃もたれ・胸焼けはいつまで続きますか?

A.多くの方は出産後に子宮が縮小するにつれて自然に改善します。臨月(36週ごろ)赤ちゃんの頭が骨盤に降り始めると(入胎)、子宮の上端が下がり胃への圧迫が減って「急に食べやすくなった」と感じる方もいます。プロゲステロンの影響は産後も数週間続くことがありますが、徐々に改善します。

Q胃もたれと胸焼けはどう違いますか?

A.胃もたれはみぞおちあたりの重さ・つかえる感じ・消化が遅い感覚が主な症状です。胸焼けはみぞおちから胸の中央部にかけてのジリジリ・ヒリヒリする感覚や、酸っぱいものが上がってくる感覚(呑酸)が特徴です。妊娠中はどちらも同時に起こることが多く、完全に区別しにくいケースも少なくありません。

胃痛と胃もたれ・胸焼けは似ているようで異なる症状ですが、同時に起こることも多くあります。胃もたれ・胸焼けが気になる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

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